私、最近思うのです。
メール、SNSなどの媒体を通じた詐欺の手口が非常に巧妙化しているなあ、と。
先日もここ数ヶ月で「うわ、あっぶね」ってなったことが何度かあって、これは私がソーシャルメディアに対して耐性が段々消えてきているせいなのか(要は自分は時代遅れになりつつあるのか)、相手側のやり方が巧みだったのか・・・。
若干自分の将来に不安を覚えてしまう・・・そんな出来事・・・。
アマゾンからのメール
ある時、アマゾンからメールが届きました。
内容は「月会費が支払われてないので、このままだとアカウントを止めなければなりません。」といった内容。
これもフィッシングメールなのですが、
「え?!まじで?!」と一旦は信じてしまいました。というのもメールのレイアウトとかデザインがめっちゃアマゾンだったのさ・・・。
先入観が「大丈夫。これはアマゾンからのメールだよ。」と訴えてたわけ。
逆になんで引っかからなかったかというと、私はそもそも月会費ではなく年会費で支払いをしていたからですね。
なので「月会費」が「年会費」となっていればメール内のURLをクリックしていた可能性は十分にありました。
危なかった・・・。
インスタでのDM
皆さんインスタ投稿されてますか?私は数ヶ月に1ぺんとかそんな頻度です。そんなアカウントにあるときDMが届きました。
「子どもかわいいですね!歳はいくつなのか教えてもらってもいいですか?」
相手は台湾人のようでした。
「このときは8ヶ月とかだと思いますよ。」と返信し、何度かやり取りしたあと
「インスタそんなに使わないし、LINEでやり取りしない?(片言の日本語)」といった申し出がありました。
私は快く了承。本来ならここでコイツ怪しいな・・・って思う方もいるのかもしれませんが、私はぶっちゃけ全く疑っていませんでした。
いや、正確には「ここは事実だろう」「ここはフェイクだろう」と何となく分別してやり取りしていました。
いやまあSNSなんてプロフィールはほぼフェイクだと思ってもいいぐらいでしょうが、画面の向こうにいるのは確実に人間ですので、その人が「こう感じた」とか「こう思う」の部分は事実だろうといった分け方ですね。
彼は名前をジョンと言いました。
私の知りうるSNS系統、且つ異性間の・・・となると「ロマンス詐欺?」というのはもちろん脳内検索でヒットはしていました。なのですが、ジョンの場合そんなキラキラしたアカウントではなく、一般的な(高級感はない)景色や食べ物の写真ばかりでしたし、アイコンもイケメンが二カッと笑ったような「如何にも!」なやつではなく(私の想像するロマンス詐欺師)、イラストタッチなフツーの男性の絵。
上記の情報とメッセージの感じから私が想像するジョンの人物像は「日本好きの若者」
あと「私台湾旅行行ったことあるねん。ええとこやったよ」というと喜んでいたので、それもあって「日本と台湾で文化交流したいからLINE交換しよ」って言われてもそこに関しては私は疑いませんでした。
「ええよええよー。なんでも聞いてなー。」って感じでしばらくはLINEでそれぞれ食べた物の写真を送ったり、子どもの話をしたり(設定としてジョンは結婚はしたくないけど子どもは欲しい!というぐらいの子ども好き)そんな感じで1週間程度やり取りをしました。
ジョンは台湾人という設定でしたので台湾料理の写真をよく送ってくれました。
それがねー、美味しそうなんですよね。
牛肉麵や卵巻き、他ネット検索しても出てこないようなローカル料理。
そうやって楽しんでいた折、よく拝見するブロガーさんのブログで「インスタでの詐欺」について記事があり、それがまあほぼほぼジョンにも当てはまってました(笑)
その記事を読んだとき
「え?キミ、ジョンじゃないの?????」とシンプルにびっくらこきました。
この類はロマンス詐欺ではなく「暗号資産詐欺」にゆくゆくは繋がっていくそうです。そういえばジョンも暗号資産に投資してるって言うてた~~~~!!!「へえー」ってスルーしてたけど。
推定有罪ですな。
ここでLINEブロックしても良かったんでしょうが、一応向こうも人間ですので、円満に終わらせることにしました。
まず手っ取り早く暗号資産について尋ねて、
「うーん、私暗号資産に向いてないわ」
といってお別れするというシナリオでいくことにしました。
実際暗号資産についてメッセージを送ってみると、丁寧に教えてくれました。「インスタ 外国人 詐欺」とかで調べると沢山でてきますが、彼らは暗号資産のことになるとめちゃくちゃ日本語が流暢になります。
で、一通り聞いて私もスマホ画面突き抜けるほどの、なっげえお断りメッセージを送りました。
で、「そんな感じやし、明日からもやり取りする?もう私達お別れしたほうがええと思うねんけど・・・」
とこちらからやんわり提案。
すると「言叶はジョンには分からなかった。簡略化してもいいですか?」とジョン。
どういう意味や・・・。今までやり取りした中で一番日本語がなってないなあ。すっとぼけてんのか・・・?
とめんどくさくなり中国語で「あなたとの時間は楽しかった。でももうお別れしましょう。さようなら。」と送りました。
ここから何通かやり取りはしましたが、最終的には
「ジョンも私達の友情を心に留めます。ご健康をお祈りします。ご主人の仕事が順調であることを祈ります。さようなら!」
と言ってもらい、翌日からメッセージが届くことはありませんでした。
メッセージの感じはええ子やったのになあ。と終わってからなんだかしみじみ。
あれ、なんの話だっけ。詐欺の話でしたね。
今どきは「暗号資産詐欺」というのもあるんですねえ。
私が本当にお金に困ってて「一発逆転出来ないかな」なんて考えていたらまあ引っ掛かっていたでしょう。
危ない危ない。
電話からの・・・
これは知人の知人が経験したことらしいのですが。まず電話がかかってきて「宅配のお荷物がありますが、ご在宅はいつですか?」と聞かれ、「いついつです」というと本当にその時間に家にくるそうです。そして家に押し入って金品を盗むという手口。
いや、これが一番こええええ!!!
これに関しては詐欺というか「強盗」と言ってもいいですね。
住所まで特定されてたのか、はたまた電話で話してしまったのかそこは聞き忘れたのですが、前者だとどうしようもないですね。
いつもと違う配達員さんでも私は普通にドア開けますし。
ガラパゴス携帯最盛期だと、「芸能人からメールが来る」とか分かりやすいフィッシングメールが多かったですし、「強盗」より「空き巣」とかのがよく問題に上がっていた気がしますが。
犯罪の仕様も年々変わっていっているのですね。
今回の詐欺の件でなにがショックって、一度信じてしまっているんですよね。
いつか本当に犯罪に巻き込まれるんじゃないかとビビっています。
SNSはいつか全部やめてしまったほうが無難なのか、いやいやそれだと逆に情弱を加速させるのか・・・。悩みどころです。
皆様もお気をつけくださいませ。
ではでは。