日がな一日主婦の趣味ブログ

本と映画とエトセトラ

人生って"線"なんだよなぁと思うこと続き

 

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続いて私の妹のお話を。

 

妹は私が覚えてる限り、意思表示が乏しく

――それは拘りがほとんどないとも言えますが、

 

受験の際には

私が総合学科の高校に進んだから、自身も総合学科へ。

大学も学部も私と同じところへ進学。

 

 

 

大学受験は元々母親がドラゴン桜阿部寛ばりに「国公立へ行けえ!!」と発破をかけて

こっちはラパルフェ都留

本人もそのつもりで勉強はしていたようですが・・・

ただ、どこでもなんでもいいから国公立ってのはどうも気になる。

本人にほんとにその進路で大丈夫なのかと聞いても

「まあ国公立やし(?)」

「お母さんが言うてるし・・・」

しか返ってこない。

 

受験って子ども側の理想と親側の現実的意見を擦り合わせて、妥協点を見つけるもんじゃないですか。

私からみていて妹は絵や工作など美術が好きそうだったので「そっち方面行ったらどうよ」と打診したりもしてみました。

 

でも「あー・・・考えとくわ」で終わりまして。

 

 

 

結局そういった美術方面には受験票を出すこともなく、国公立は全落ちし、なんとか後期の試験で私の通ってた大学に受かったわけなのです。*1

 

で、我が家の方針として大学入学と同時に一人暮らしが始まります。

 

一人暮らし=干渉のない生活ということですが、

これまで他者からの干渉ありきで生活していた人間も

自身でいろいろ選択して実行しないと駄目になりますよね。

 

教授は何の管理もしてくれませんから、「自分で」カリキュラムを組んで、「自分が」授業・テストを受けて単位認定をもらい、卒業する。

 

 

4回生までは

突然「楽器買いたくてローン組んだ」と言われた以外は順調に見えました。*2

 

 

就職先も決まってましたし、あとは卒業だけ・・・・・かと思いきや

まさかの単位が足りず、留年決定してしまいます。

 

 

当時「実は4回生の秋学期の時点で18単位残ってて・・・」と聞いた時点で

正直な話「・・・4回秋で18単位はキツイわ」とは思いました。

 

前回も言ってる「空気読めない」と同意義なのがこういうところなんです。

彼女の友人達もみんな卒業してしまって、ひとりぼっちの5回生突入。

 

周りがみんな単位とってたらもっと焦らんかい。

なんでテストなしの提出物オンリーの講義で提出物出さんのや(なぜそれで単位が貰えると?)などなど。

 

だいぶ凹んでたのでここまで言えませんでしたが。

「自分遊びすぎたんで留年すわ、アハハ」みたいな自覚があるならまだしも、「私どうしてこんなことに?」ってなるのがまたこれ「なんでやねん!」って感じ。

 

そして親も親で。

卒業できないと判明した翌日に親子で学部の進路相談室に直談判。しかも親がメインで喋るとかいう・・・・・・他人のふりしたいレベルの恥ずかしさ。

まてまてまて、そこ親いらんやろ。仮にも22の大人やぞ、という私の思い。

100人中130人は共感いただけると思います。

※もちろんそんなことしても単位認定はされません。

 

そして再就活でも親から「どこでも良いからさっさと就職するように」と言われ、ほんとにさっさと縁もゆかりもなく、興味もない介護業界に決めるという。

ほんとにそこでいいの?って何回も聞いたんですが以下略。

 

レールがなければ、自分で何かをすることができない。

レール外して、「じゃあみんなと同じように行動するのよ。」もできない。

全然違うことしてるのに、誰も指摘はしないからこれで正解だと思う。

 

こうした思考回路のせいで、当然職場でも上手くいっておらず、他責思考悪化中の現在。ひと言で言えば病んでます。

 

ひとまず私からはたらきかけて

親の言う事ハイハイ聞くのやめな

というと、今度はこっちに依存しようとする。

「ちーがーうーだーろー!」と某議員になりそうになりながら、接し方を模索中。

 

 

さて前回書いた通り、夫の家庭は昭和のスパルタ式。うちの実家もそうだったのかというと、実は真逆。ルーズもルーズだったので遅起き遅寝は普通。ファーストフード、冷食、外食、惣菜超多しの家庭。

こんなんなので、はっきり言って結婚するまでは基礎生活力に関してダメダメの実のダメ人間でした。

義実家側が聞いたら確実に発狂します。

 

なのですが、これはおおらかとも言いかえることができて、

私が小学校低学年ぐらいに一度おねしょをしたときは、

「あらまー」だけで済ましてくれたり、

数学で20点を叩き出したときも

「あらまー(コイツ塾入れなヤバいわ)」

だけで怒られた記憶はございません。

 

 

では親の逆鱗に触れる行為は何になるのかというと

「親に何も報告しないこと」でした。

 

私は思春期、「今日どうだった?」と聞かれて「別に(沢尻エリカ)」になることは日常茶飯事。*3

 

 

それによって他所の人から「〇〇ちゃん前何々してたんだってね~、すごいね〜」と子どもからではないところから情報が入るのが駄目らしい。

 

思春期なんて自分のことを親にべらべら話さないのが普通かと思いますが、それがNG。

「なんで◯◯したってこといってくれないの?!お母さん知らんくて恥かいたんやで!!!」って何回言われたかわかりません。

 

他所の人から険悪な家族という印象を持たれたくなかったんでしょうが、

「言ってくれなくて悲しかった」とかじゃなくて「恥かいたんやで」って・・・

当時私からすると圧倒的

 

 

SHI☆RA☆N☆GA☆NA

 

 

 

 

 

 

基本的に全く非なる我が家と義実家ですが、大きな共通点はコレですね。

 

他人からの評価を気にして、理想の子ども像に当てはめようとする。

 

双方とも別に億万長者になってほしいとか、人から一目置かれてほしいとかそんな高望みはしてなくて、

普通の大人にしたかったんだと思います。

普通に働いてお金稼いで、できれば結婚して、子ども産んでみんなでハッピー。みたいな。

 

でもこれも結局は親の都合なわけで、

経済力をつけることを目標にして子育てをすると、どこかにひずみが生まれます。(略)

お金があっても、自分1人では生きられないのです。

 

 

妹は留年こそしましたが、

大人の思うちゃんとした会社でいわゆる「普通の社会人」をすることはできています。

お金に困ってるフシもない。

介護業界であれば、今後食いっぱぐれることはないでしょう。

 

では彼女が自立した大人の女性か?と聞かれれば――私が言うのも烏滸がましいですがそれは間違いなくNOなんです。

やはり依存体質が、今も大きすぎるネックになっている。

妹から職場の話だけ聞いていても、仕事に対する姿勢があまり真摯とは言えないし、

本人は全くその自覚もない。

ちゃんと稼いではいるけど確かに歪みがあるんです。

 

妹自身の本当にしたいことはなんなのか。

自分だけの「道」をアラサーになって初めて開拓しなければならない。

当然長期戦で、結局最期までこのままの可能性も十分あり得る。

 

 

なので、これから私達親は「社会人にすること」を目標に子育てをするのではなく、

いかにして、「その子だけの何か」を見つけていかないと駄目なのだろうな。

 

周りと同じ様にできるならそれでいいし、違うなら違うでそれは特別だと思えばいい。

でもそういう考え方するの死ぬほど難しいんですけどね。私も一生葛藤してる気がする。

 

 

 

つい熱くなって長々書いてしまいました。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

「反抗期がない子=いい子ではない」『誤解だらけの子育て』の著者、小児脳科学者・成田奈緒子先生に聞く(たまひよONLINE) - Yahoo!ニュース

 

 

 

 

 

*1:私はしがない私立文系

*2:ま、学生ですから。もちろん完済済み

*3:妹は「今日はどうだった?」とか聞かれてもちゃんと日々の出来事を報告してました

人生って"線"なんだよなぁと思うこと

 

長々書いていきます。お暇つぶしにぜひ(*^^*)

 

news.yahoo.co.jp

 

興味深い記事を発見。

 

 

うちの夫と妹が、まさにこの記事通り反抗期がなく育ってきています。

 

まずはそれぞれの環境と経緯から。

 

夫の場合。

夫のご両親はともに高齢。当然、昭和気質の子育てで、

「周りと同じかそれ以上にできなければひどく叩かれる」といったことが物心ついたときからあったそうです。

 

妹の場合。

10代の頃、思春期真っ盛りにも関わらず、親には口答えどころか不満を言うこともめったになく、親との関係は良好な印象。それと付随して自分の意思を発することもめったにありませんでした。

 

 

恐らくなのですが、姉であるワタシには妹と違い、猛烈な反抗期がございました。*1杉咲花主演の『夜行観覧車』というドラマわかりますでしょうか?まさにアレ。

親という名の権力をこれでもかと振りかざしてくるので、抵抗してたんですよね。

若いね。

 

それを目の当たりにしていたから逆に反抗心が無くなってしまったのか。たまたま話す機会があったので、妹に聞いてみましたが、

「そうではない。親の言う通りに動いていても特に損はないから、自分で考えることがなかった」という回答でした。

とはいえ、私としては少し責任も感じております。ああやって家族間の激しい諍いを目の当たりにさせてしまうことは、悪い影響こそあれ、良いことは一つもないでしょうから。たぶんまだ自覚してないだけかなと。

 

さて、そんな二人と身近に接してきた現在の印象。

妹はそれこそ産まれたときから今までコンスタントに繋がりはありますし、夫も出会いから換算すれば7~8年の付き合いになります。

 

二人には明確な共通点があって、それは

 

 

圧倒的にその場の空気を読むのが下手。

 

 

これは「人様の都合であったり、気持ちの部分――目に見えないもの明文化されないもの――を掴んだり、感じ取ること」が苦手というか・・・最早CAN NOT――できないんです。

Yahoo記事の中で、大人になっても自分で物事を判断できない例が紹介されていますが、

これも私が二人に感じている「空気が読めない」というのと近しいと思いました。

すなわち、社会のレールに上手く乗れてない――ずっと親のレールに乗ってるままなんです。

 

これは息子への対応を見ていても顕著で、

夫は子どもに対して怒るとき「親の言うことは絶対だ!」といった物言いをします。

自分も親からそうやって育てられ、それを正しいと思うからこそ子どもにもそういった指導をしてしまう。

これに関しては私はやめてほしいと思ったので、話し合いをしたのですが

本人としても「コレはよくないのはわかってる。でも自分はこうやって育てられて今普通の社会人がてきているのだから、全く間違いとも言えないのではないか・・・という葛藤はある」と気持ちを吐露してくれました。

 

夫自身「行間を読む(要するに雰囲気を掴む)の苦手なんだよね・・・」と自覚はあるみたいで、それって「人の気持ちを理解しようとする機会」を奪われ続けた結果ではないかと思うのです。

それが夫自身父親になってみて、子どもに寄り添うとか気持ちを汲み取るではなく、親の言う通りに動かなければならないという思考に最初に行き着いてしまう原因かなと。

 

映画の楽しみ方ひとつとってもそのクセが出てたりもします。

 

パイレーツ・オブ・カリビアン』をひとつ例に取ってみます。

夫はこの作品、「おもしろくない、登場人物がみんな嫌い」と言います。なのですが船の構造や設定、ガジェットなどの細かい点はよく覚えていて、ブラックパール号は一番速い船だけど、ホニャララ号はホニャホニャのホニャで・・・みたいにとにかく私からすればワケワカメってなるぐらい"船の設定は"好き。

 

私の場合――『パイレーツ~』に限りませんが、登場人物の掛け合いに人間味を感じたいタイプ。胡散臭いのが逆に良いというか。*2海賊だからこその騙し騙され合い。もはやジャック・スパロウが一番真っ当なのでは?とすら思わせる――ある意味での人間臭さがリアルで「共感」や「感情移入」ができる。

 

でも、この急に手のひらをくるりんするようなのが夫は駄目らしい。良い人間なら良い人間のままで。悪い人間は悪い人間のままでいないと、作品上の矛盾になって「トータルつまらない話」になる。

 

私からするといやいや逆でしょだから面白いんでしょ?ってなるのですが、恐らくこれも「何かしらの正しい人間像」を刷り込まれてきてるからだろうなと思いました。『パイレーツ~』に限らずどの作品でもこの傾向が見られるので。

要するに、0と1でしか物事が見れない。数字や理論で示せないものは理解ができない。

 

機械も人間も同じと考えている・・・というと言い過ぎですが、まあそういう節はあるんですよね。

昔よりはマシになりましたが。

 

 

このような対人間生活において0,1――二進数的に生きていこうとすると実生活上矛盾が生じてしまうのがわかりますでしょうか?

 

これは我が家でよくある光景です。夫は運転中、歩行者でも原付きでも誰でも気に食わないとしょっちゅう文句を言います。いままでワタクシいろんな人に幾度となく車に乗っけてもらう機会はありましたが、そもそも文句を言いながら運転するタイプは夫が初めてで、ちょっと最初は引いたのを覚えています。

やれ原付きのスピードが遅くて邪魔だの、横断歩道のないところ渡るなだの、急に割り込んできやがってだのもうほんとに煩かった。でも彼からすればマナー違反やルール違反が許せなかったんですね。

ですが、自分が歩行者側になるとあら不思議。

普通に車道歩くし、信号のない横断歩道とか左右確認しないで渡ろうとして引かれかけてましたからね。「子どもいるのにやめろよクソが」という殺意とも言える感情をなんとかオブラートに包み伝えたことは一度や二度ではない・・・というか何回言っても暖簾に腕押し感。

 

他にも事例がいっぱいあるのですが、きりがないのでまた機会があれば記事にしますね(笑

 

これもその場その場のルールやマナーに従うとこうなるんですよね。

運転者側のときは、車道に飛び出してくる歩行者はルール違反だけど、逆の立場になると歩行者優先の原則が働く。

 

 

幼い頃から社会常識やルールやマナーの類にものすごくシビアに、ご両親ともその都度その都度厳しく躾けられた結果なのでしょう。

 

これが逆に彼の行動規範に矛盾を生じさせているんですよね。

今は本人も割とそこを気にしてるとは思います。

その場に親はいないけど親の影響が多大に出まくっている。

息子が産まれる前は、何かあれば実家に帰って、1週間ぐらいゆっくりして帰宅していたのが、息子が産まれてから――特に最近はGWと盆正月に一泊する程度になりました。なんなら今年は盆は帰らなくてもいいんじゃない?とまで言うように。

「そんなに帰っても・・・ねえ?(しょうがないでしょ?というニュアンス)」と言っていましたが、

これって親の依存から脱却しようと彼の中で戦っているんじゃないかなという妻目線。ま、あくまで想像ですが。

 

だからこそ

たとえばお弁当を買ったとき、「お金があるからお弁当が買えるんだよ。お金がなかったら買えないね! お金って大切だね」と教えるのではなく、「このお弁当はだれが作ってくれているのかな?  ミニトマトは、農家の人が作ってくれているんだよ。卵焼きは、にわとりを育てている人がいるから食べられるね」と教えてあげてほしいと思います。

社会はそうして回っているのです。自分1人では生きられないということを、幼児期から教えてほしいと思います。

という部分に非常に納得させられました。

 

人生は何事も線である――何事も繋がりがあると考えれば、

息子はまだ人生始まったばかりなので・・・彼自身にはなんの心配も不要です。

夫のほうがいろんな意味で黄色信号が出とります・・・。

仕事では年数が上がるにつれて、対人関係がのウエイトが重くなってきますし(三十代入ってから急にそういう類の愚痴を聞くようになったので)、

子育ては未だに力(親の権力)でどうにかしようすることが多いので、そこに関しては、もう一歩意識改革をさせたいところではあります。

 

夫は――私も他人事ではありませんが、これまで通ってきた線とこれから通るであろう線、これらを比較検討しつつ人生を歩んでいく段階に入ったんだなと実感しました。

子どもがいると特にそういうことを考えてしまいますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここまでいろいろ書きましたが・・・決して夫のことを貶めようとしているわけではないんですよ。

彼の性格が悪いとか捻くれてるとかそういうことではないのです。むしろそういう性格に助けられたことも数え切れないほどあります。

 

家庭のことだって、できる範囲で手伝おうとしてくれますし、何か息子のことで話し合いをするときにも私の意見を優先的に聞き入れてくれますしね。

頑固とはちょっと違うというか・・・ちゃんと柔軟な考え方もできるんですよ。

 

 

 

あくまでYahoo記事の内容と身内の事例が一致していて驚いたって話を長々書いてるだけなのでね。「おっとのかんさつにっき」とかそんな感じで捉えていただけると幸いです。

 

長くなったので妹編は後日また記事に。妹も夫とは違う意味でのクセ者なので面白いです。

 

 

*1:壁に穴開けたりとかね

*2:とはいえ、ここしばらくは見てないので記憶が・・・(^^;

息子と映画

私も旦那も映画が好き。

 

 

ならば、息子も映画好きになってほしいなと思う今日このごろ。

 

 

実は3人で映画館デビュー自体は果たしております。『しなぷしゅ THE MOVIE ぷしゅほっぺにゅうワールド』という作品だったのですが、0才児からの鑑賞を謳っていて劇場内も明るく、音量も控えめ、もちろん泣いても全然OK!!

息子も当時、しなぷしゅに大変お世話になった身でもあったので観に行ってみました。

劇場内は見事に赤ちゃん連れのファミリーだらけなので、一切の気遣い必要なしなのも良かった。

でも映画体験なのか?というと、この環境だとちょっと違う感じは否めなかった。

 

 

劇場が真っ暗になって、シーンとなって、これから始まるゾ・・・!というドキドキや大音量高音質で聞く役者の演技だったりSEだったり劇伴だったり・・・いつかはそういうのも味わって欲しい。

 

 

通常の映画は大体いくつぐらいでデビューするものなのか。

Google先生に聞いたところ大体4~5歳とのこと。

 

うん、うちの子そろそろ3歳ですが、大体4~5歳であれば今年デビューでもいけないことないね(拡大解釈)

 

 

というわけでですね、映画デビューを見据え、ワタクシ動き始めました。

予習としてキッズも大人も楽しめるであろうDVDを何本か購入。そもそもの「映画」に対する反応が知るところから。

ラインナップとしては

『カーズ』シリーズ

Mr.インクレディブル』シリーズ

にしてみました。

 

うちの子は普通に乗り物は好き。おもちゃ屋さん行ったら真っ先にトミカコーナーへ行くぐらいには好きです。

じゃあ『カーズ』は間違いなくハマるでしょ、と思いきや意外や意外。

Mr.インクレディブル』シリーズのほうがクリティカルヒット致しました。

 

彼の中で観る意欲を掻き立てるのはキャラビジュアルとかストーリーとかではなく、まさかの劇伴。私も好きなんですけどね。80年代~90年代ぐらいの懐かしさを感じれるアップテンポなジャズナンバー。

『カーズ』の劇伴もロックでかっこいいんですよ(何なら作曲家一緒だし)

 

見せ始めたときの一番のお気に入りシーンは「エンドロール」という先行き不安な滑り出し。曲に合わせて踊ってるのは可愛らしいですが。

 

エンドロールだけ見る期が終わったかと思うと、今度は劇伴のあるシーンだけ切り抜きのように観ては先に飛ばしたり、Youtubeに変えたり、かと思えばまた映画に戻ったりフラフラフラフラ。

「そんなポチポチ変えるんならもう見なさんな*1」とTV自体の電源を切ることは一度や二度ではありませんでした。

 

 

つい最近になり『Mr.インクレディブル』と『インクレディブル・ファミリー』を全通しで鑑賞するようになりました。しかも急に。

 

ストーリーはほとんど理解できてないとは思いますが、その場その場の演出やキャラの動きは一連の流れとして掴めるようになったようです。このシーンがきたら次はこのシーンがくる・・・みたいなのはわかってるっぽいんですよ。やっと点が線になった感じ。

お気に入りの場面がくる前のシーンでちょっとテンション上がってるし。

バイオレットのシールドを張るマネとかもよくしてますし。

 

 

 

静かなシーンやシリアスなシーン*2は観てないことが多いですが、バイオレット、ダッシュ、ジャック・ジャックの3人が出てくるシーンは好きみたいです。ワチャワチャ感が良いんだと思います。

 

 

特に好きなのは『Mr.インクレディブル』だと、ボブが車を壊してしまうシーンとダッシュが水をピュッと飛ばしてそれをルシアスが氷柱に変えるシーン。

インクレディブル・ファミリー』ではアンダーマイナーのところとジャック・ジャックがアライグマと喧嘩するところ。

 

 

ボブが上司にいびられるとことか、イブリンとイラスティガールの「売る方と作る方どちらか世の中を変えられるか」という議論のシーンも物語の核心なんだけどな〜〜〜。観ないことのほうが多いんだなコレが。

ゆくゆくはこういったシーンの旨味も味わえるようになってほしいですよね。カニ味噌とかウニみたいな感じでね。

 

 

1本通して観れるようになるまでもっと時間かかるかなと思ったんですが、ここまで1ヶ月足らず。

子どもの成長?というか変化は急激でびっくりさせられますね。

 

Youtubeを規制したのも大きかったかもしれません。

Youtubeも元々あんまり制限はしないように大人と同じアカウントを使わせていました。遅かれ早かれ見るようになるわけですし。

ですが、息子チョイスの中には私自身が見ていて不快になるもの*3もあるのでそれをプリプリヽ(`Д´)ノしながら強制終了したり・・・みたいなのがめんどくさくなりました。

 

 

なので今はYouTubeキッズのみにしてるのですが

見る幅が一気に狭まって『ブリッピー』と『とれたんず』しか見てません。

 

メディアリテラシーって放っといても備わるもんでもないんですよね。

そんなお粗末な動画を100本みるなら、映画を1本観てもらったほうが余程有意義なんですよ。

 

子どもの意思を尊重とか知ったことか、ほらこれが親の趣味嗜好だコノヤローと開き直った結果ですがこれで良かったと私は思います。

Youtubeのそういう動画をマネされても困るし――それならヒーローのマネしてもらってる方が100000000倍良い。

 

 

 

 

 

Mr.インクレディブル』シリーズブームの次は『カーズ』シリーズに興味をもってくれるのか、他のヒーローもの(戦隊とか)に派生するのか、はたまた全然別の何かにハマるか。

旦那は一緒に仮面ライダーや戦隊を見てほしいらしいですが、

個人的には『カーズ』観てほしい。せっかく買ったんですもん・・・!

 

 

 

直近の目標は今年8月公開の『フォールガイ』を映画館に観に行くこと。そう、息子を連れて・・・!

その兆しはちょっとだけど見えた気はする。

というか、私がめっちゃ観に行きたい。

 

あとはそもそも息子自身の忍耐であったり社会生活的な面でクリアしないといけないこともあるので「行ければ良いな~」ぐらいの感じで今後の成長に期待しようと思います。

 

 

 

Mr.インクレディブル』シリーズに関しましては、何回も観すぎて考察したくなってきたので後日記事にしたい。

 

 

 

 

*1:リモコンを操作させられるのは私

*2:オトナの会話

*3:食べ物をトイレに流すようなのとか食べ物タイヤで踏み潰すようなのとか。

ありがとう、カフェイン

ここ数日なんのやる気も起きず――いややる気以前にひたすら眠い。ごはんもお風呂もどうでもいいのでとにかく寝かせてクレというのが脳内の8割を占めてしまう事態。

 

自分で理由はわかってるんですけどね。

 

ズバリ、カフェイン不足。

 

現在、扁桃炎と智歯周囲炎を併発中・・・。

刺激物は良くないかなと思い、コーヒーは飲まないようにしていました。

 

いやまあ眠いのはいいんですよ。問題はですね・・・めっちゃくちゃイライラしがちになったこと。

 

もうすぐ3歳になる息子。あれもやりたいこれもやりたい期。最近は積極的に料理を邪魔お手伝いしてくれるようになりました(*´∇`*)

 

本日もフォンダンショコラ作りを手伝ってもらっていたのですが、メレンゲのついたホイッパーをブンブンしたあたりで「飛び散ってんのがわからんのかーーー!!!ヽ(`Д´)ノ」とムカ着火ファイアーしてしまい、その前もなんやかんやガミガミしてしまっていた自分がどうにも嫌になり。

 

まだ喉も歯茎も痛いのですが・・・・・・・・*1

 

コーヒー解禁ーーーー☆

多少治るのが延びても気にしない精神。俺には心強い相棒ロキソニンがいる。

 

おかげさまで今ブログを書いているこのときは頭超スッキリで明るく前向きで楽しいワタシにメタモルフォーゼ中。

日頃どれだけカフェインさんに助けられていたかよくわかりましたよ。

(ちなみに息子はお昼寝中)

 

出来上がったフォンダンショコラ(表面モロモロ・・・)

 

さあ、お味はどうでしょうね。私は食べないので旦那のみぞ知る(・∀・)

 

*1:ちなみに智歯周囲炎扁桃炎も何度か罹っていて病院行っても「痛み止めで様子見」と言われるだろうなというのと、子連れで病院がめんどくさいので行ってません^^;

映画総まとめ

今月から新天地での生活が始まりました。私の場合は故郷に帰った形になるのですが*1、やはり慣れ親しんだ土地だと気持ちが楽~。あちこちで関西弁が聞こえるたび、安堵感が五臓六腑に染みるのです。

 

なるべく長く住めることを祈るばかり・・・。

 

 

実はブログを始めてからの映画の鑑賞本数が先日ちょうど100本になりました。これを機に一度総決算でもやろうかなーと。

 

 

アカデミー賞な形式で何作か挙げてさせていただきます。いい印象だったのもビミョーだったのもヘンテコなのも選り取り見取りでお送りします。

 

✻鑑賞期間✻

 2022年8月~2023年12月

 

 

パニック映画で意外と楽しめたで賞

スネーク・フライト

B級臭が絶対ついてまわるこのジャンル。こちらの作品も間違いなくBなのだけれど、とにかくわかりやすい。飛行機に蛇が大量発生、以上!といった感じで何かドラマティックな展開とか特段魅力的なキャラがいるとかは全くなし。でもなぜかまた観たくなってくる謎のスルメ的映画。午後ローでまた放送してくれないかなーと期待しては見たものの一回コッキリになってしまった。わざわざレンタルしてまで観るか?と聞かれるとたぶん観ない(笑)

 

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スケールデカすぎでビビった賞

スパルタカス

歴史スペクタクル映画。初っ端からの奴隷の大群衆で度肝を抜かれる。セットも衣装などの小道具もロケ地もまさに古代ローマの完全再現。馬の数も凄い。今と比べるとお金のかけ方違うなあと思う。画角の幅と奥行きがとにかく広くて、一つ一つのカットが1枚の絵みたいに映えるんです。

60年代あたり映画ってまだ2,3本ぐらいしか観てないんですけど役者さんの体の張り具合がハンパじゃないですよね。高いところから落ちるのとか地味に痛そうだし。今回の映画だとお粥みたいなのにゴボゴボされてるのが見てるだけで辛そうでした。

今の映画ってスタイリッシュだよなあと再認識。

ラストのスパルタカスと奥さんの別れのシーンは個人的には少しくどかった。ああいうエモーショナルな演出はなんだか見てるこっちが恥ずかしくなってくるのでやめて欲しい派です。

 

 

ドンピシャ好み賞

『ラストナイト・イン・ソーホー』

好きすぎてポスタービジュアルをスマホの待ち受けにしています。画の色彩であったり、カット割りやCGなどのシームレスな感じが良かった。シームレスだからこそ違和感を織り込まれると「怖さ」を感じるんですね。ホラーほとんど観ないけど「怖さの演出」がどうやってなされるのかちょっとわかった気になる(笑)シンプルにオシャレ映画として人にも勧めやすいです(とりあえず旦那には勧めました)

 

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ちょっとこれはナシ・・・・で賞

バンディダス

西部劇なのですが、主人公がペネロペ・クルスサルマ・ハエックの女性ふたりと珍しい。勧善懲悪系です。二人とも超キレイなんですけどね。女性売りがちょっとくどい。もっと男気あふれるほうに期待していたのもあって少しガッカリしました。ひたすらチュッチュチュッチュッしてるとことか何を観させられてるんやろう・・・みたいなね。

似たような系統で『チャーリーズ・エンジェル』も昔は大好きだったんですが、こないだTV放送されているのを久々観ると「え・・・ちょっと下品で引くわ・・・」となる部分もあり時の流れを感じました。

これもMeToo運動の波及効果だな。谷間とかお尻の強調はどうしても性被害とかそういう発想に行き着いてしまう自分がいる。

 

筋肉美で賞

『ターザン:REBORN』

白人爽やかイケメンと筋肉が同時に拝める有難い作品。動物のCGも素晴らしいし、蔦をつたって縦横無尽に飛び回るようなちゃんとしたアクションも入れてくれてるのになぜか後味がとても薄い作品。記憶に残るのはイケメンと筋肉、イケメンと筋肉それだけです。

 

死ぬほど号泣したで賞

ミュウツーの逆襲』

ここ数年で一番泣いたんじゃないかな。もどかしくてもどかしくて。やはりこの作品の素晴らしいところはミュウとミュウツーの対比。キャラのセリフや挙動にしてもストーリーの流れにしても全てが噛み合ってる素晴らしい作品です。たかがポケモンされどポケモン。劇中歌『風といっしょに』もいい具合にしんみりしますよね。

 

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今回はこんな感じでした!

ではでは。

*1:旦那は関東の人間なので地元を離れた形になる。向こうは向こうですでに東京が恋しい様子

引っ越し備忘録

 

現在荷ほどきの真っ最中。大阪にいるはずなのだけれど、感覚は未だに東京のまま。引っ越したばかりの部屋は本当に寒くて、久しぶりにヒートテックさんのお世話になっています。以前は坂の上に住んでいたけど、今は坂の下になったことや部屋が東南向きから西南向きに変わったことも、この冷え込みに関係あるかもしれないですね。

 

まだ覚えているうちに今回の引っ越しで気づいたことを何点か挙げて、いつか分からない次回の引っ越しに備えたいと思います。

 

 

 

どこの部屋に運ぶかの記載はマスト

「何」じゃなくて「どこ」です。中身の記載はそこまで重要ではありませんでした。とういうのも「これが欲しい!」っていうものに限って無記載ダンボールに入っていることが多かったんですよね。

なんでかってね・・・・・・そういうものはめちゃくちゃギリギリまで使ってぽいぽいっと当日に詰めてたりすることが多かったんですよ。で、いざ新居で「どれなのー?!(泣)」となるというね。

どこに運ぶかというのは引っ越しに業者さん的にも後ほど仕分ける我々としても仕事がベリースムージング。

 

 

積み込み時間は4時間程度は見ておく

意外と時間かかるなあと思いました。新幹線はだいぶ余裕を見てましたが、結局それでちょうどよかった(;゚∀゚)

これはダンボールには入らんやろってものも、業者さんは自前のダンボールに全部詰めていきます(まさに神業( • ̀ω•́ )キラーン✧)あとカラーボックスが我が家は多く、そういうのも梱包材で全部くるんだりしてたのも時間を要した一因かな。

 

 

 

苦でないのなら外食・出前などを最大限活用すべし

梱包作業で一番めんどくさいのがキッチン周り。食器類や調味料類って形大きさバラバラでしかも細々してる。できるなら、早め早めに終わらせるのが吉でしょう。

ウチはギリギリまで自炊を敢行。料理をするのが仕事の身なのでやらないと落ち着かない・・・。などと言ってみる。

最終日ウーバー、お好み焼き屋で派手に散財*1しましたが、非常に満足度の高い食事でございました。高いものはそれだけウマい。それがトーキョー。最後なのが悲しいな。もんじゃ焼き、また東京に行くときは食べようと思います。

 

 

意外とファミリーでAPAも悪くない

ビジネスマンの味方、アパホテル。本当はビジネスホテルじゃなくて、座敷タイプのホテルが良かったけれど素泊まりしかなく、旦那が頑なに「朝食付きじゃないとヤダ!」と折れなかったことで渋々承諾。

部屋は当然ですが家族三人で過ごすには激狭。歩くのも大変です。つまりはベビーカーを入れるのもヒイヒイです。

なのですが、私達は観光で来ているわけでもないので風呂に入って寝れればいいんですね。着いたのも遅けりゃ、出るのも早いので。

その観点でみるとアパってすっごい優秀。

バスルームのタオルはフワフワだし、ベッドも枕も硬くない。枕は高さも調節できます。私はシャンプー、コンディショナー類は持ち込む派なので、バスルームにモノを置くための余白が広いのも好印象。ちょうど脱衣をするところに館内着を引っ掛けるフックもついてるし、お湯も適温がすぐに出る。ドライヤーの風量も申し分ない。

他にも良かったところはあるんですが長くなるので割愛。とにかく部屋の狭さや便座の冷たさ*2を上回るレベルでストレスフリー。こういうのもO・MO・TE・NA・SIですよね。今までミネラルウォーターにプリントされてる社長のことちょっと小馬鹿にしてました、スミマセン。

 

 

 

(番外編)未だに謎なこと

今回の引っ越しってエアコンと洗濯機はそれぞれ別会社(引っ越し業者の提携会社)が対応したのですが、日程や時間の調整に関して――客側が行うのか、引っ越し業者側が行うのか――やり取りが上手く噛み合わない場面がちょこちょこありました。

例えば

引っ越し業者「搬出日は確定ですが、搬入日は未定です。確認次第連絡します。」

ときた翌日に

エアコン設置会社「搬出日は12月◯日、搬入日は12月△日でよろしいですか?」

と未定なのに確認電話が来たり。

 

搬入日に洗濯機の業者さんだけが先に着いてしまって、「あれ?」ってなったり。

あの気まずすぎる数秒。

「荷物着くの13時頃みたいなんです」というと「あ、そうなんですね」と。

初めて聞きました的なニュアンスだったけど、ただの相槌的なアレかしら・・・?それとも――それぞれの業者からは13時から14時の間と聞いてたけど、敢えて時間を合わせたわけではなかった?こちらが時間の調整をすべきだった?と今でも少し疑問が残ります(笑)

 

まあ別に何か支障が出たわけでもないのでヨシ。なんでも人任せにできる時代でもないですしね。

 

結論

荷物は少ないのが一番良い。

 

 

*1:1日で1万がご飯代に消えた

*2:逆に気になるところはそこぐらい

2023年12月 最近読んだ本まとめ

最近と言っても1~2ヶ月ほど前に読んだものを今更ながら所感の書き起こし。

 

 

オーラの発表会|綿矢りさ

作家は好きなのだけれど、この話はあんまり好きくなかった・・・!

主人公の海松子は他人に自分だけのあだ名をつける癖がある、との設定を見ててっきりシニカルな人間模様のストーリーかなと思ったんです。これまでも綿矢作品ってそういう斜に構えてる系のお話やそういうキャラが多かったので。

でもいざ読み進めるとそうではなく、「変な主人公」を構成するための一部だったというだけで――はっきり言ってしまいますと、綿矢りさ版『コンビニ人間』でした。

 

ほんとに申し訳ないんですが、これを察した瞬間

「またお前か・・・( ´Д`)=3」

とモチベーションが下がる。

 

コンビニ人間』でもそうなんですけど、さも主人公が人とズレてるかのごとく刷り込んでくるのが気に食わんのですよ。実際考えてみるとそうでもないのに。

人の口臭でゴハン当てするのも、一人で凧揚げが趣味なのも別に普通の域でしょうよ。他にもコミュニケーション難ありっぽい場面は諸々あって変っちゃ変なんですよ。変ですけど変よりの普通って感じ。

 

 

 

 

 

私の見識では社会に馴染めない人間て、こういうタイプか

 

萩尾望都カタルシス』より

 

もしくはこういうタイプ

悪の教典』予告より

 

 

海松子自身が「自分は周りの人間と違うのではないか」と悩む心があるならこちらもストーリーに入り込めたのですが・・・・・・本人気にしてないんですよね。

「じゃあ・・・そのままでいいんじゃない?」としか言えない。

読み終えても、海松子って一体なんだったんだろう。ネオ人類?ってなるんですよ。

 

世間とズレた人間を書きたいのなら、逆にサイコパスやソシオパスな行動があってもいいし、

いっそ普通の女の子にするのならば、ただただお友達たくさんのキラキラしたキャンパスライフやありがちな恋愛模様なんかを読んでみたかったかな。それこそ少女漫画みたいなね。

折角の創作物なのだからキャラクターにもっと幅きかせれたのではなかろうかと。もうちょっとエンタメしてほしかった感が拭えませんでした。

 

タイトルの伏線(?)も展開が唐突すぎてついていけなかった。結局どういうことだってばよ?みたいな。

 

 

 

 

 

グレート・ギャツビーF・スコット・フィッツジェラルド

最後の最後までほとんど抑揚なく物語は進みます。名作と言われているにも関わらず、終着点はどこなのか予測がつかない。文章を味わう間もなく、結末が気になりすぎてページを捲る手が止まりませんでした。

・・・・ギャツビーの最後、切ないですね。

さすがに無情すぎて腹立ってきましたもん(笑)カネで繋がってる縁なんて砂山より脆いもんです。芥川龍之介の『杜子春』と似てるかも。

読み終わってから、ギャツビーの初登場シーンをもう一度読むと切なすぎて涙が出てきます。

彼は暗い海にむかって奇妙にも両手をさしのべた。(略)そこには遠く小さく、桟橋の尖端とおぼしいあたりに緑色の光が一つ見えただけで、ほかには何も見えなかった。

蛇足ですが、フィッツジェラルドこの作品を29歳で執筆したってマジです?あまりにも人生悟り過ぎで驚きです。

 

 

老人と海アーネスト・ヘミングウェイ

老人が3日間巨大カジキと戦う話。これ読んでるとねえ、2歳児の抱っこごときで音を上げちゃいけねえなと思います。このおじいちゃん3日間カジキに引っ張られながら、その間に小さい魚(シイラ)釣って捌いて食べるんですよ?これを見てると女の入る隙のない漢の戦いだなと思います。まさに敵と書いて友と読むような完全孤独の一対一の戦い。常に限界突破の戦いにこちらの心臓がドキドキしてきます。

たいしたやつだぜ。美しい。騒がない。品がある。なあ、兄弟、おまえみたいなのは初めてだ。そら、かかって来い。こうなったらどっちがどっちを殺してもいいさ。

頭も腕も自分のモノではないような感覚。孤独故に、老人を島で待っている少年に思いを馳せ、海鳥を話し相手にする。これがなんだか読んでると潮風や潮の匂いを感じさせてくれるんですよね。海って広いけどなんにもないよなあと。

 

またまた余談ですが、『イコライザー』主人公のデンゼル・ワシントン演じるマッコールさんの読んでいる本がこの『老人と海

めちゃくちゃマッコールさんにぴったりなんですよねこれがまた。監督か脚本か小道具スタッフかわかりませんが、センスめちゃくちゃ光っとんなと思いました。

映画.comより

 

 

 

引っ越しが決まり、ちまちま荷造り中。荷詰めって意外と頭使うので難しい。