前記事の続きです。
ちらりと書いてもいたのですが、『AKIRA』のなかでの数少ない常識人枠とも言える甲斐。ファーストネームは謎。
この甲斐くんにひたすら萌えたということを以下延々と書いていきます。
『AKIRA』の世界観だとかそういうのには一切触れません。とにかく甲斐くんが可愛すぎる・・・というラノベのタイトルみたいなテンションでいきます。
ご了承ください。
私が甲斐というキャラクターをはっきり認知したのは物語も終盤に差し掛かってきた頃。
金田、甲斐、ケイの3人で焚き火を囲んでいるシーン。そこでひとりレーザー銃の充電を自身のバイクを使って
うぉー!( ‘ᾥ’ )と頑張ってる姿に「んんん?」と心が動きます。
充電にバイクが耐えきれず発火したときの
「俺のバイクがああ・・・」と言いながら上着でバタバタして何だか情けない感じが可愛らしい。
「バイクのひとつや2つ・・・」とボソリと金田くんが呟いたことに
「じゃあお前のバイクでやればいいだろお」と突っかかるこのやり取りも微笑ましい。
そうやってあくせくしてる甲斐くんを見る金田くんの楽しそうなことよ。
普通の男の子じゃないのあなた達さあ・・・。
行き場を失っているであろうケイの憂鬱な表情ともいい対比。
それまでは当然主人公である金田、そしてキーパーソンである鉄雄に焦点を当ててみていたのでここまで甲斐の存在自体気づいてなかった。
あとでもう一度見返すと、甲斐くんの一挙手一投足に萌えている私がいました。
映画を見終えたあと軽い気持ちで
「お?甲斐って子なんかかわい(*´θ`)序盤とか全然どこにいるかもわからんかったから復習しよ」
とリピートしたのがいけなかった。
やっぱりね、これもこの作品の凄いとこなんだろうな。甲斐って終盤に存在感は放つからモブとは言えないけれど、ガヤ以上の何か役割は持ってないのです。
そんなキャラも、たった画面の端でさえ出てきていれば、ちゃんと生きた動きをしてるんですよね。そのキャラに沿って動いている。記号的と言われる動きはしないんです。
すなわちどの瞬間を切り取っても、無駄な甲斐くんはひとつもなかったということですね。
では、ここからは時系列順に萌えたポイントを追っていきます。
- 甲斐登場
- 腕を捻り上げられて痛がる甲斐
- 金田にのっかかられる甲斐
- 取り調べ~学校でのちょっとオラついてる甲斐
- 人間として出来すぎている甲斐
- 建設的な甲斐
- 金田と再会できた甲斐
- レーザー銃の充電をする甲斐
- 金田が生きていて喜ぶ甲斐
- 総括
甲斐登場
作中で初めて甲斐くんが登場するのは、ピエロのような風貌が特徴の「クラウン」という暴走族と金田グループがドンパチするシーン。
クラウンの一人がファミレスの窓を突き破って吹っ飛んでいきます。
その後ろからドヤ顔の甲斐くん。で、特に何を言うでもなく走り去って退場。
こんなん最初モブキャラかと思って見過ごすなあ。山形は春木屋で金田と話すシーンがあるし、ファッションもワイルドだし、厳つい得物を振り回しているからなんなら山形に目が行くのよ。
金田×山形のバディものと言われてもおかしくない。鉄雄の存在感もこの時点では薄かったんですよねぇ。
腕を捻り上げられて痛がる甲斐
クラウンとのバイク抗争中、鉄雄がタカシを轢きかけて、クラッシュ。
アーミーがタカシと鉄雄を回収しに来た際の一場面。
同現場に居合わせた金田グループはアーミーに拘束されてしまいます。
こうなるまでの過程から甲斐くんのプチ萌がいくつか散りばめられていて、
まず軍の輸送ヘリが着陸するときの強風で( ´Д⊂ヽウワアって感じになるのが1ポイント。
アーミーに「両手を上げろ」と言われて素直に手を挙げるところが2ポイント。
そのとき横にいた金田が「いや、俺達は・・・」と弁明しようしてたときに、チラッと金田を見上げるのが3ポイント。
そして畳み掛けるようにアーミーから「両手を上げて膝を付け」といわれたので、マズイと思った甲斐くんが金田を肘チョン(言うこと聞いといたほうがいいの意)するところが4ポイント。
甲斐くんは反抗的な態度はとってなかったのに、痛がるレベルでアーミーのおじさんに締め上げられるの可愛そうと思いつつ、
そんな痛がる甲斐くんを「甲斐・・・!」と心配する金田くんという一連の流れで(うひょひょ~)とも思いつつ。
ここは萌えポイントが貯まりきって、萌え萌えフィーバー不可避でしたね(♪ \(^ω^\ )( /^ω^)/♪♪)
金田にのっかかられる甲斐
そのあと金田がアーミーに殴られ、甲斐の上に倒れてしまい「お、、重い~~~」となるシーン。もうここで頭のCPUが停止しました。一旦クールダウン挟みましたよね。ちょっとね、情報過多で処理が追いつかず。
甲斐くんってね、背丈は金田の肩までしかないんですね。
そんな甲斐くんに、ですよ・・・ガタイのいい山形のほうじゃなくてそっちに金田を倒れさせてしまうだなんて・・・なんて罪な演出・・・!!!
ちっこいキャラはこういうのが必然的に萌えてしまう。
この情けなさがとてつもなく愛おしいワ・・・。どうして初見で気づかなかったのかしら。
取り調べ~学校でのちょっとオラついてる甲斐
ここでの甲斐くんは目つき顔つきともにムッとしてること多し。警察署にて金田が代表(?)で取り調べを受けている後ろでガンを飛ばす甲斐くん。
署内で自爆しようとしたものの失敗して警察にボッコボコにされ、取調室へ連行されていく男に対し、「やるなら勝手にひとりで首でも括りやがれ!」と山形。そのうしろで小石をひろって思いっきりスローイングする甲斐くん。いいピッチングだナァ。
そのあとの警察から解放される際に金田が「他にも仲間がいて・・・(ナンパ目的)」といってケイを連れてきたシーンでの甲斐くんのポカンとした顔。顔の8割は山形の肩で隠れてるんだけど、目がもうね、びっくりしちゃってるのよ。普通の少年の顔つきしちゃってるのよ。ついさっきまであんなに険しい顔してた子とは思えんです。
後日学校にて指導が入る金田たち。全員先生にほっぺたグーパン決められて、金田や山形は「ふざけんな!」みたいな感じで校長室を出てから、やいのやいの言ってるけれど、
そんな中でほっぺ抑えて無言で眉間にしわ寄せて歩く甲斐くん。めっちゃ痛そうやったもんねえ、可哀想に。゚(´つω•`。)゚。
けど、そのあと女の子集団と合流したけれど誰にも相手にされず、それどころか山形に後ろから拳骨をくらって滝のような吐血してる甲斐くんにはちょっとクスッとさせてもらいました。
人間として出来すぎている甲斐
場面は学校の教室。金田くん達は各々固まって雑誌読んだり駄弁ったりしている。そんななか一人窓辺にて、たそがれの甲斐くん。頬杖をついているのだけれど、ほっぺがムニッとなっていてクレヨンしんちゃんみたいになっている。なに?なんでそんなバブみ出してきた?あのほっぺどこに売ってる?「甲斐のほっぺ」ってどっかお土産屋さんとかに置いてませんか?
で、金田のバイクが鉄雄に盗られ、そこから鉄雄・カオリがクラウンと一悶着。私、カオリちゃんの緩い雰囲気も好きなんですよねえ。根は優しそうな鉄雄といいカップルだと思います。
クラウンに服をビリビリにされた上、ボコボコにされるカオリ。気絶してたカオリが目覚めると、肩には甲斐くんのジャケットが。
紳士か。
いやね、金田はポロシャツだし、山形あんな格好だから、必然的に甲斐くんがジャケット被せてあげる流れはわかるんですけどね。
カオリが目を覚ましてヨロヨロ歩いているのに一番最初に気づくし、心配して手差し伸べてるんですよ。
そのあと鉄雄の頭痛的なアレが大変なことになって苦しんでいるときも一番最初に駆け寄ってずっと心配してるんですよ。
優しい。なんて優しい子なの。親御さんに見せてあげたいわ。
建設的な甲斐
再び鉄雄がアーミーに回収されたのち、女の子集団と合流するもののぶっきらぼうな金田くん。金田くんの彼女ポジっぽい子が愛想を尽かして女の子はみんな帰ります。
ヤロウだけになり、「なあ金田、どーすんだよー」という甲斐くん。お顔いっぱいに口を開けて訴えるその姿がど根性ガエルに見えるなーと思ったのはきっと私だけか。
どーすんだよーっていうのもなんか小学生みたいで(ウウ、、私の母性が、、、)
そのあとすぐ爆発騒ぎが。反政府側のテロと思われるけど、その混乱のなか、
「なあ一回帰ったほうがいいんじゃねえか?」と提案する甲斐くん。
めっちゃ建設的だわあ。
うんうんそうだね帰ったほうがいいよ、おばちゃんもそう思う。
さてそこから場面は飛びまして、春木屋にて鉄雄と邂逅するシーン。
「金田は死んだんじゃないかなあ」とかいろいろ煽るようなことを言う鉄雄と、それにしっかり乗っかって動揺と怒りが隠せない山形。
その後ろでどうやってスイッチが入ってしまったこの二人の火花を止めようかと二者間をキョロキョロしてる甲斐くん。
たぶんこれ甲斐くんは、なんとかして仲裁に入ろうとしていたのだと思いますが、まあ結果としては叶わず。
山形が鉄雄に吹っ飛ばされたときも、鉄雄に敵意をむけるより先に山形に駆け寄ってあげるのがまたねえ・・・。優しいですよね。
感情に流されないし、仲間思いだし、人間出木杉くんだよ。
金田と再会できた甲斐
最初金田を見つけたときの安心しきった顔よ・・・。怖かったんやねえ、不安やったんやねえ。春木屋で鉄雄がしたことの一部始終を話す甲斐くん。ここが一番辛そうで可哀想やったな。
それを聞いてすぐに行動に移す金田に対し
「招集かけたほうがいいぜ」と甲斐くん。しっかりしてるわあ。あんなことあって全然ナヨナヨしてないのなぜ?しかもあんなブイブイバイク乗り回すような子やのに慎重派ってどういうこと?ほんとに15歳かい?きみ。
そのあと自分のバイクで金田のこと追いかける甲斐くん。人々の流れに逆行してるのでめっちゃ進みづらそう。
「じゃまだどけッ」と言う久しぶりに見るオラオラ。そのあとケイを助けて二人乗りしてるの、シンプルにうらやまC。私も甲斐くんの腰に手回したい。
金田も見つけて助けようとするけれど、バイクのどこにも乗れない金田くんちょっと面白かったです。
レーザー銃の充電をする甲斐
これは最初のほうに書いてある通り。イジる金田イジられる甲斐が微笑ましい。このあと鉄雄と金田のクライマックスシーンを控えているからか、ほのぼの度合い高め。ずっとこんな感じの話だったら良かったのになあ。
金田が生きていて喜ぶ甲斐
金田のボロボロになったバイクをみて、泣きながらショックを受けている甲斐くん。
「金田、おまえ・・・」というセリフがもう聞いてて可哀想。こっちは金田が生きてて元気なのわかってるけど、それでも可哀想になる。CV草尾毅さんの演技がこの場面一番光ってんですよねえ。
そのあとすぐ金田が生きていたのがわかったときのリアクションが本当に素晴らしい。
草尾さんはのちの桜木花道であり、タンタン・・・と思うと声優さんも演者なんだなあなどと当たり前のことを感じる。
甲斐くんに関わらず、『AKIRA』声優陣は豪華ですよねえ。
雑な自分絵&勝手な副音声付きで申し訳ないです・・・。でも私の絵心ではこれが限界なのです。
総括
タイトルで自分史上・・・などと大袈裟なことを書きましたが、正確にはトキメキ感度が10年ほど前に比べて衰えてきていて、前にハマっていたものでも今となっては冷静な視点で見てる自分が、どこかにずっといました。
新しく何か猛烈に惹かれることが、まさか『AKIRA』の甲斐というキャラクターであったことは私自身驚きを隠せていません。
この「萌え〜〜」の感覚。とても懐かしい感覚で、スケブに模写をひたすら描くのも楽しかったです(自己満足クオリティですが)
©1988マッシュルーム/アキラ製作委員会