これはひっっっっじょーーーーー!!!に!!!もったいない映画である。
本当にこの一言に尽きる。
主人公は数学関して幼い頃から天才的センスを持ち、NASAで計算係として働いているわけなのだが、黒人差別の背景から彼女の才能は埋もれそうになっている。
私が思うに、この物語はあくまで「開発者」の物語である。
それもNASA、宇宙開発という規模的に最もビックな組織の開発者だ。
しかも宇宙開発は軍事転用にも通ずるというのに、ソ連に先を越されているという現状。
これだけ危機感MAXの状態で差別なんて非合理的でちっぽけなことにエネルギーを費やすほど彼ら(NASA側)も馬鹿ではない。
そういった輩も一応出てくるが、彼女の類まれなる数学的センスの前ではなんの意味もなさない。
そう、これは天才が天才を凌駕する、なんならIBM(だっけ?)という計算機器さえも凌いでしまう藤井聡太ばりの天才の物語なのだ。
それをひっっっっっじょうに残念なことに、人種差別のストーリーにすげ替えてしまっているのである。
更に残念なことを言えば、差別描写にはだいぶ脚色がかかっているらしい。
人種差別を入れ込むのは悪いことではないが、「天才科学者」と「差別」はあまりにも相性が悪いと言わざるを得ない。
(だから主人公のほかにも黒人女性をメインに持ってきたのかもしれないが)
だって、合理的な分野と非合理的な分野が噛み合うわけがなかろうよ。
いや、入れてもいいんだけどこんな主張してこなくていい。チラってなんかそういった発言が写ったとか聞こえたぐらいで十分こっちは伝わりますんで。
主人公以外の2人の黒人女性にもスポットライトを当てたいなら確実にこの一作に詰めるのではなく、それぞれ別作品にするべきだし、新しいボーイフレンドとのラブロマンス要素まで更に詰め込むものだから情報過多。
ただでさえ計算がどうとか難しい話をしてるのに、「非白人用」という単語がチラつくたびに、集中が削げるのである。
えーと、で、いま何の話だっけ?ってなってしまう。
(これは私がアホなだけかもしれませんが)
そのおかげで彼女自身の稀有さが見事にかすれてしまった。どれだけすごかったかが最後のテロップで実感できちゃうってそれ映像制作するものとしてどーなのよッ
(プンプン丸)
天才と人種差別と宇宙とラブロマンス。どう考えても欲張りすぎなのだよ・・・。
素材はめっっっっっちゃくちゃいいのに、ほんっっっっっとうにもったいない映画だと思う。
(大事なことなので2回言ってます)
テンションにまかせて書きましたのでいつも以上に変な文章お許しください。
ではでは。