日がな一日主婦の趣味ブログ

本と映画とエトセトラ

【感想】ショーシャンクの空に 主演:ティム・ロビンス / モーガン・フリーマン

ずっと観たいと思って後回しにしてしまっていた作品。噂に違わぬすんばらしい作品でした。以下、ネタバレありです。

 


 

有名作品ですので、あらすじはある程度知った上で視聴。

 

冤罪で捕まっていることも事前に承知済みでしたので

(最後は脱獄して終わるんだよね。めちゃくちゃ有名だもんね、あのシーン)

なーんてあたりをつけて観始め。

 

 

 

 

あれ、ずっとモーガン・フリーマンのモノローグだな、どこかで主人公が脱獄するってことは主人公目線にいつか切り替わるハ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ってポスター!!穴空いてるーーーー!

 

と、完全に騙された私(汗)

 

え?一体いつから彼は脱獄計画を?

ってこんな初期から????19年ですと?????

 

 

 

主人公にフォーカスしないという演出。

今回のように脱獄するとか、目の前の壁を突破していく系統のものって、実行者に焦点を当てるからこそカタルシスがあるのだという先入観が完全に崩されました。

なにを考えているのか冒頭からずっとわからなかったティム・ロビンス演じるアンディ。きっとなにも考えてない、ある種絶望していたようにみえて絶望していなかった。彼の意識は常に壁の外へ向けられていたのですね。

確かに刑務所のなかで希望に満ちた表情だすわけにはいかないか。目をつけられるわけにはいかないし。すっごい神経使って穴掘ったんだろうな。

 

いやいや、逆にこの話の軸はモーガン・フリーマン演じるレッドだったのでは?とこのあたりから気づき始め。

(だからW主演、納得)

 

刑務所は一種の独立社会。最初こそ厳しい戒律主義に畏怖するものの、慣れれば刑務所生活のほうが楽なのでしょう。ルールにさえ従っていればタバコ吸ったり、本読んだり、結構自由もききそうだし。看守も多少は目をつむってくれる。犯罪者同士とは言え、仲間意識も産まれる。

恐らくみな、ここでの生活が実社会での生活に繋がることがないのはわかっている。特に高齢受刑者(ブルックスとレッド)はもうエネルギーが殆どないぶん、出所したところで、今の絶望よりさらに大きな絶望が待ち受けるのみ。

 

「更生」とはなんなのか。

自殺したブルックス。それに追随するようなレッド。

あくまでこれは友情を描いた物語であるということはわかっているけれど、考えずにはいられない。

 

何もかも諦めていたレッドに、再び希望の火を灯したアンディ。

なにこの友情、素晴らしすぎる。

ラストのジワタネホでの再会はもう、まさしく映っている綺麗な海のような心境でしたよ、わたしは。

 

ああ、魅せ方が巧すぎて憎らしい(笑)

 

 

 

 

汚れている世界だからこそ希望って素晴らしい。生きるって素晴らしい。これが際立つ作品です。

 

ちなみに個人的に好きなキャラクターはウィリアム・サドラー演じるヘイウッドです。ちょっとすっとぼけた感じが可愛らしい。この作品の和ませキャラですよね。いったいどんな凶悪犯罪起こしたんだろうか。

この俳優さんはショーシャンクの空に以後も、同じ監督の作品に呼ばれてるみたいですね。(ミスト、グリーンマイル

ミストは子どもいる今、もう觀たいと思わない・・・。グリーンマイルは「良いよ!」ってよく聞くので機会あれば観てみよう。

 

 

では、ここまで読んでいただきありがとうございました。