今回もなるべくネタバレ無しでいきたいと思います。
鋼の男ヴァン・ダムVS人間核弾頭ラングレンの究極バトル!
煽り文はとても視聴意欲をそそられるのですが、まあなんというか、出来としてはチープです。
程よくシリアス、程よくコメディですが、コレといった盛り上がりはありません。
とにかく設定がいろいろ薄い。
SFアクションという広大なテーマに対して、上澄みのみをサラッと小綺麗にまとめてある感じ。
まず、物語の主軸であるサイボーグですがとにかくコスパが悪い。
いちいち冷却しなきゃダメだし、見ず知らずの他人の命令を聞くし、なぜか筋力増強剤が要るしetc
これに2億ドルかあ(白目)
もう普通に人間を教育したほうが早いし、安上がりなんじゃ。
このように肉体的にも意思疎通にしても障害がありすぎるサイボーグ人間達。完全にポンコツなのでシュールな行動が多いです。
ラングレンが猪突猛進的な脳筋行動をとるのも、そうなった背景があるので憐れむべき?とも思うのですが、とにかくサイボーグとしてポンコツのほうが悪目立ちしていて彼もやっぱりシュールに見えてしまう。
ラングレンが車から吹っ飛ぶシーンがあるのですが、なんか既視感あるな、とおもったらゴールデンカムイでした。めちゃくちゃおもしろかったけど。
一方ヒロインであるジャーナリストは一般人で、シュールサイボーグ達に振り回される側の人間。終始キャーキャーしているわけですが、彼女のあれやこれやの挙動は安心して笑えます。主人公の足を引っ張るようなこともしません。むしろ保護者。貴重なツッコミ、というか常識人。
※コメディではありません
一応戦争が絡むストーリーなので、問答無用でホロリとくる場面も。他取っ払ってこのシーンだけ流されてもジーンときちゃうかも。
大枠でみればちゃんと伏線も回収し、綺麗に整えてられている。ただ、登場人物のバックグラウンドを深掘りしたり、世界観の設定は前述のように薄い。4コマ漫画的なラフさを思わせます。とまあこのようにチグハグさが逆にいい味をだしているとも言えるので、ポップコーンとコーラで実況すると楽しいかな。ツッコミどころは大量にあります。
ローランド・エメリッヒの作品は「ゴジラ」しか観ていなかったのですが、これも大概ズレていてツッコみながら観たのを思い出しました。面白くないわけじゃないけど、なんかこう、観たいものと違うものを出されている感じ。
逆に「インディペンデンス・デイ」は未視聴なのですが、評価高いのホントなのか?って今回の作品で更に疑惑を深める私(笑)
では、ここまで読んでいただきありがとうございました。