数々の実力派を揃えているこちらの作品。サスペンス・アクションとありますが、どちらかというとサスペンス要素のほうが大きいです。
私は2回ほどひっくり返りました。
以下感想をネタバレにならない程度に。
まず、主演のノオミ・ラパス。「セブン・シスターズ」でひとり7役したこともあり、やはり演技力は折り紙付きです。
脇を固めているのも、オーランド・ブルームはじめ豪華たる役者の方々。(私はオーランド・ブルームぐらいしか馴染みはなく・・・マイケル・ダグラスは名前だけ知っていました。)
作品のクオリティを観客を騙すのに全振りしていて、役者たちの演技力と演出。これが効いてます。騙されやすいように見事に仕掛けられています。
(レビューを見てみると、「いやパターン的に犯人すぐわかるわこんなん」って方もいらっしゃって、自分もまだまだ観る目が養えてないなとも思いましたが汗)
一方でアクションが味気ない。私がもともと、筋肉隆々の男たちが殴る!蹴る!撃つ!爆発ドカーン!!みたいなのが好みということもあり、ちょっと物足りなかったかな。
あとで公式サイト見てみたら、撮影はM:I/ローグ・ネイションやキングスマンを手掛けたスタッフとのこと。
えー、その割にアクション少なすぎる。ノオミ・ラパスのアクションもっと観たかったな。
ローグ・ネイションのイルサも、キングスマンのガゼルもかっこよかったからもったいない。ノオミ・ラパスも体は仕上げてたっぽいし。撮影したけどカットされたとかだったのだろうか。
そして物語の締めも「うーーーん・・・」という感じ。
例えばスパイ系のアクションものだと、やっぱり最後は悪役との対決を派手めに力を入れてくると思うのですが、この作品のクライマックスはCIA側の裏切り者が誰なのか「判明した」シーンでしょう。もう一度いいますが、わたしはビックリしました。
でも最後あれはさすがにあっさりし過ぎじゃないかな。「え?終わり?」ってなります。
そしてオーランド・ブルームが好きで観るって方。オーランド・ブルームも結構雑に退場します。「あれで登場シーン終わりかーい!」ってなります。
ただ、サスペンスとしての出来は凄く良いと思います。CIA、MI5、テロリスト。どれが敵で味方か頭が混乱してくるので公式サイトの相関図を頭に入れとくと観やすいかも。
では、ここまで読んでいただきありがとうございました。