サウジの外国人居住区域内で自爆テロ発生。主犯のテロリストを殲滅、というシンプルなお話。
アメリカ・イスラム宗教・サウジアラビア政府のざっくりとした関係を頭に入れておく必要はありますが、最低限オープニングで説明してくれますのでノープロブレム。
ジェイミー・フォックス演じるフルーリーがとにかくデキるFBI捜査官。
自爆テロが起きたのが外国人居住区域とはいえ、サウジの管轄。当初FBIでの捜査は突っぱねられる。
そこで駐米大使を脅してまで現場への捜査をこぎつけるし、現地到着後も行動を制約される中で積極的に聞き込みを行ったり、地道に進む中盤。
終盤になりガンアクション、カーアクションなど怒涛の展開になります。そこでも敵からの手投げ弾を払い除けたり、銃撃戦だって何のその(FBIってこんな凄いの??)
しかし順調に進むのもここまで。いよいよテロリスト本拠地へ赴き、指導者はどこだ、というシーンからはなかなかの胸糞タイム。
テロリストの中には子どももいて、油断したところを仲間が殺される。その子どもを抹殺。そこで指導者も判明。もちろん抹殺。
直前には別の子どもにアメあげたりして、ちょっとほんわか感出してたのになんなのだこの落差は。
テロリスト指導者も「仲間が仇をとるから」といって死んでいく。
うーんこれ完全に負の連鎖じゃないの。
そして最後に判明する、冒頭自爆テロが起きた直後にフルーリーが、辛そうにしてるジャネットへ囁いた言葉。
「やつら(テロリスト)を皆殺しにする」
これを最後にもってこられたのはしてやられた感。
ここまでFBIとしてのプライドが原動力だと思っていたのに、あなたも怨恨の類でしたか。
この時点でフルーリーも負の連鎖を作り出した一員になっていたわけだ。
殺戮からはなにも生まれないとはと言うけれど、
うーーーーん・・・・・・・・・。
近代化と伝統が摩擦起こしてる的な感じでに言ってたけど、イスラム過激派によるテロって時点で完全にこれは宗教絡みなんだよな。
宗教問題は根深い。
ほんとに、とにかく、宗教問題は、ややこしいから。
地獄の扉何枚開ければいいんだい?ってなりますよね・・・。
なので終盤にかけ苦味バツグンですが、
リアリティという視点でいうと、この落とし所になるよねって感じです。
では、ここまで読んでいただき、ありがとうございました。