魂の叫び。
カーズ2ってレビューサイトでもそんなに評価高くなくて、なんでかメーターは視聴者の嫌われ者枠。もちろんおもしろい!って絶賛のレビューもありますが、総合的に見て☆3.5(Filmarks)は低いですよねえ・・・。
しかも先日ついにはYouTubeでも2をこき下ろした動画を見つけてしまった・・・*1。
いやいや待ってくださいよ。
カーズは2こそ至高やん
って話をしていきたいと思います。
ワタクシ、ムスコと飽きるぐらいシリーズすべて観てますのでね、胸張って言えますよ。
ドラマが薄い問題について
たしかにシリーズ中では一番車(レーサー)らしからぬ作品だし、マックイーンは脇役。それはそう。
2が微妙・・・って方の感想の9割がもっとレース見せろorメーターうざい。
まあたぶんあれですよね。レースが見れないイライラをメーターにぶつけてるんですよね。ね?(´;ω;`)
いやあ、1のレースが良すぎたからね、しょうがないか(諦め)というスタンスの方もチラホラおられます。確かに、マックイーンがキングの押し出し(突っつき)ゴールシーンは観客モブの熱狂も相まって、最高潮の感動を生み出したことに異論はありません。
それでも2を推したいのは、端的に言えばその規模感の大きさゆえ。アクションシーンや諜報員たちの車のギミック、綺麗なロケーション。作り手側にしてもどれだけの人員を巻き込んだのか。統括者のジョン・ラセターだけでなく、脚本にしても音楽にしてもアニメーションにしても*2とにかくこれでもかというほど要素満載にも関わらず、本筋であるマックイーンとメーターの友情物語であるという点は決してブレません。
そして友情物語という視点になると今作はメーター主役のようで実はマックイーンが本筋側にいるキャラというのがおわかりいただけるかと思います。
言うてしまえばメーターは壮大な賑やかしなんですよね。
「メーターとは仲良しかい?」
「親友です」
「ならどうして"変われ"なんていったんだい?」
ーートッポリーノおじさんとマックイーンの会話
文字面だけみれば説教臭いですが、ココ短いけれどいいシーンーーやりとりですよね。
喧嘩は結構。でも最後には仲直りすること。友達とは宝物なのだから。
これも文字面だけみると胡散臭いですけども、大人でも「そうだよねえ」となんか納得させられる。人間関係が広く浅い私でもそう思う。
ビジネスパートナーであり親友であるって下手な友人関係より大変でしょう。
ちょうど昨日読んでいた記事でも
私も、自分の目的を達成するために、スタッフ全員の前で誰かを犠牲にしてしまうことはあります。そういう自分の行動を良しとすることはできません。本当に難しい世界です。
とありました。
だからこそあまり勝負や評価を気にしない日本を舞台にした部分もあったんじゃないかな。死んだ目の車がカプセルホテルへ入っていくのと対象的にぬいぐるみや看板はイキイキしてるのが日本人の性質よくわかってんなーと思いました(苦笑)
いわば自己をなくす・・・というと語弊もありますが調和重視ですよね。メーター自身の成長には禅マインド(客観視)が盛り込まれていましたしね。
なぜイタリアと日本を舞台にしたか(ロケーション)にまで意味を持たせ、かつ見栄えもさせる。これぞピクサーの底力じゃないでしょうか。
車が諜報員というあとにも先にもないスタイル
ですが。
やはり本作を一番楽しめるポイントは間違いなく、エージェントたちの諜報活動でしょう。
玄人エージェントのフィン・マックミサイルに若手分析官のホリー・シフトウェル。
見方によってはこの二人が主人公でもイケるんですよねえ。
フィンの大塚芳忠さんの渋さ具合もたまらないし、ホリー役の朴璐美さんも某鋼の・・・とは打って変わってセクシーなお声。
現場をモリモリ引っ張っていくのはフィンですが、ここぞの打開策を生み出すのがホリーなのめちゃくちゃ熱いんですよ。あの時計塔のシーンは音楽も相まってすごく好きです。
マックイーンとメーターが仲違いしてしまうというションボリなテーマにも関わらず、あまり話として重くならず、エンタメとして見られるのも彼らのおかげですね。
というかそもそもカーズでスパイものやろうよって誰が言い出したんでしょうか。
そしてよくその企画通ったな・・・と思いました。
だって、スパイものってセクシーでハンサムな俳優・女優さんを堪能するのが醍醐味のひとつだし、そんなかれらに世界をーーしかもリアルな世界を股にかけさせることに意味があるような気もしてたんです。
ある意味この作品ってこの既成概念を打ち破っているとも言えるんですよね。ただ、楽しむためには、「ああ、そうそうスパイものってこんな感じだよね」っていうのがなんとなくわかるぐらいの土台が必要とも言えるのですが。だから合う、合わないがあったのかな?
さて、ここまで書いてお気づきかと思いますが、今作もとにかくカップリングが熱いんですよ。
1の場合もマックイーン⇄ドック・ハドソン、マックイーン⇄サリーetcがあったわけですが、たぶんこのカップリングの巧さはジョン・ラセターの妙なんでしょうね。
今作のマックイーンのカップリングと言えば、やっぱり外せないのがフランチェスコ・ベルヌーイ。もう私彼大好きなんですよ。マックイーンにひたすら突っかかるフランチェスコが可愛いんです。小学生みてる気分。
そもそもマックイーンて素は純な感じなので何者にでも染まりそうな感じが良いっすよねえ。
1の続編どっち?
1の正当な続編はクロスロードだ!という声もありますが、私はクロスロードめっちゃ無し派なんですよ。まず、クロスロードはほぼジョン・ラセター絡んでないし、流石に私はあの終わり方は納得できないわ。勝負を放棄するマックイーンは完全に解釈違いでしょう。2に比べるとあまりこだわりも感じられないし、オマージュと人気キャラだしとけば良いだろう感+男と対等であるべき女(クルーズ・ラミレス)の解釈違いが否めませんでした。ごめん、そういうキャラはサリー・カレラが完成形なんだわ。
でもムスコは割と好き。見る頻度でいえば1より多いかもしれない。クロスロードと2が同じくらいかな。
蛇足
それにしても、最近の洋画の政治臭さ異常じゃないですか?ちゃんと観なくても、あらすじからもう臭うんですけど。
ルッキズムもひどい。女優さんも、もともと綺麗なのに整形してたり。作品の誘引力がいかにストーリーテリングや映像作りではなく、役者任せになってるかがよく分かる。
脚本家の仕事がAIに盗られるってデモかなんかしてたけど、脚本こそ人間にしか出来んだろ、何いってんだと言いたい。
映画自体が凋落著しいのはもうしょうがないし、今の映像コンテンツとしての主戦場ってもうYouTubeとかショート動画に移行しきってしまっている。実際映画みるより有意義だったかもって思うことも少なくない。最近の映画って説教臭くてあまり大きな声で笑えるような作品がなくなったなと思います。腹抱えて笑える場ってもうYouTube動画ないしそのコメント欄とかで、一瞬でもそういうのがあると見ちゃいますよねー、時間溶かすってわかってても。
ただ、悲しいのが人との共通の話題にはならないってところでしょうか。
このおもしろさをわかっているのは現実自分だけ。あとで夫に見せればいいとかそういうことではなくで、同じ空間で同じタイミングでドッと笑い合いたいわけですね。要はあとに残るのはちょっとの虚しさみたいなそんな感じ。
だからこそ!映画に政治的問題はやめてほしい。なんでよりによって一番分断を煽るような要素いれるかなあ。人と一緒に観に行って、それこそ感想で揉めますよ?いやよそんな映画体験。